●星の数ほど誕生してきたフライパターンの中で、フライボックスから消えることのないパターンがあります。使用マテリアルの特性とサイズ、色調のバランスが絶妙とされ、いつの時代にもトラウト達を魅了し続けてきたパターンです。

メイフラやカディスといった水生昆虫はもとより、時にはテレストリアルまでもカバーするその実力には、理屈を超えたフライの可能性が秘められていますが、その効果を決定づけるのは、ハックルとフック、テイルによる３点支持フローティングのバランスと言えます。

ソーイングでは意外と軽視されがちなテイル材を厳選、使用本数についても約１２本前後とやや多め。流れにもまれても、簡単にはバランスは崩れません。

フライフィッシングも長い歴史の中で熟成されてきた老舗のフライ達、スタンダードパターン。その持ち得る機能を最大に生かすための設計です。